補綴歯科
補綴歯科とは?
「補綴(ほてつ)」は「ほてつ」と読みます。歯科治療における補綴とは,歯が欠けたり、なくなった場合にクラウンや入れ歯などの人工物で補うことをいいます。
古くは紀元前2,000年~1,000年のエトルリア人の墓地から発掘された入れ歯があります。日本でも奈良時代から入れ歯があったといわれていますので、昔から行われてきた治療法といえます。
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1.クラウン
歯根に金属の芯を挿し込んで人工の歯をつくる。
口の中に出ている歯(歯冠)がぼろぼろになった場合、歯ぐきの中にある根の部分(歯根)に、金属の芯を挿し込んで歯を造る治療です。
歯は歯ぐきの中にある根の部分(歯根)と口の中に出ている頭の部分(歯冠)に分けられます。皆さんがむし歯になり、歯がぼろぼろになったと気がつくのは、この歯冠が無くなるからです。
歯冠がぼろぼろでも歯根がしっかりしていれば、クラウンによる治療が受けられます。 -
2.ブリッジ
両脇の歯を土台にして、人工の歯を橋のように架ける方法です。歯が1~2本なくなっても、その両脇の歯がしっかりしているときに行います。
両脇の歯を土台に、人工の歯を橋のように架ける歯が1~2本なくなった場合、なくなった両脇の歯がしっかりしている時に、両脇の歯を支えとして人工の歯を橋のように架けるものをブリッジと言います。
歯の根(歯根)がしっかりしていれば、歯根に土台(金属などで製作します)をたてて、冠をかぶせるために型をとり、ブリッジを造ってセメントでつけます。 -
3.部分入れ歯
上顎または下顎のすべての歯を失った方(無歯顎者)のための入れ歯のことです。総入れ歯、あるいは総義歯、全部床義歯といいます。
上顎または下顎の歯をすべて失った場合の入れ歯。
人間の歯は、親知らず(第3大臼歯)を含めると、上下左右全部で32本あります。これらが何らかの原因で抜けていき、歯が1本も無い人を無歯顎者と呼びます。
無歯顎者が食べたり話したりする機能を回復するために、口の中へ入れる人工の装置を総入れ歯と呼びます。
総入れ歯を装着することによって、QOLが向上します。 -
4.総入れ歯
顎または下顎のすべての歯を失った方(無歯顎者)のための入れ歯のことです。総入れ歯、あるいは総義歯、全部床義歯といいます。
人間の歯は、親知らず(第3大臼歯)を含めると、上下左右全部で32本あります。これらが何らかの原因で抜けていき、歯が1本も無い人を無歯顎者と呼びます。
無歯顎者が食べたり話したりする機能を回復するために、口の中へ入れる人工の装置を総入れ歯と呼びます。総入れ歯を装着することによって、QOLが向上します。 -
5.インプラント
金属を埋め込んだ人工歯根の上に人工の歯をつくる。
人工歯根とも呼ばれ、歯がなくなったところの骨に主にチタンなどの金属を埋め込み、その上に人工の歯を作る方法です。
インプラントの埋め込みには外科手術が、また骨としっかりくっつくためには期間が必要です。
顎の骨の量が十分にあること、骨の質に問題がないこと、骨粗鬆症や糖尿病などの全身的な問題がないことが前提になります。 -
6.ホワイトニング
着色・変色によってくすんだ歯を、白い歯に戻すこと -
7.顎義歯
口の中や顎に残った傷(欠損)を人工的に補填。
怪我や炎症、あるいは腫瘍の切除手術などが原因で、口の中や顎に大きく傷が遺ることがあります。この傷(欠損)の部位や大きさによっては、噛むこと(咀嚼)、飲み込むこと(嚥下)、あるいは話すこと(発音・構音)などに機能障害を生じます。
この傷を人工的に補填し、機能を改善するための特殊な入れ歯(義歯)を、顎義歯あるいは顎補綴(がくほてつ)装置といいます。